離婚の種類とは
「離婚の方法には、協議離婚や、調停離婚などいくつか種類があると聞いた。自分にはどの離婚方法が最適なのだろうか。」
「配偶者からDV(家庭内暴力)を受けているため、どうにか離婚したいが、安全に離婚の話し合いができる状況は作れないだろうか。」
離婚の種類について、こうしたお悩みをお持ちになられている方は、決して少なくありません。
このページでは、離婚にまつわる数多くのキーワードのなかから、離婚の種類にスポットライトをあてて、くわしくご説明してまいりたいと思います。
■離婚の種類とは
離婚にはいくつかの種類があるということをご存知の方も多いのではないでしょうか。
主な離婚の種類としては、協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚の4つがあります。
1.協議離婚
協議離婚とは、離婚の当事者である夫婦間で話し合いを行い合意することで離婚する方法のことをさします。
多くの方が離婚の種類と聞いて最初にイメージされるような、離婚届に署名捺印し、役所に提出することで成立する離婚の方法です。
実際に、日本で行われている離婚の大部分が協議離婚であるといわれています。
協議離婚の進め方としては、まず離婚の事由について夫婦で話し合い、離婚することが決まれば、離婚時の慰謝料や財産分与などについて取り決めていくことが一般的です。
離婚の条件について詳細が決まれば、その内容を離婚協議書や離婚合意書とよばれる文書に残します。
この離婚協議書の書き方にとくに決まりはなく、箇条書きなど自由な書き方で構いませんが、日付、夫婦双方の署名捺印を忘れないようにしましょう。
なお、離婚協議書で取り決めた内容について、より法的な効力を高めたい場合には、離婚協議書を公証役場に持ち込み、公正証書としてもらうこと、さらにその中に強制執行が可能になる強制執行認諾約款を付けてもらうのが望ましいでしょう。
2.調停離婚
調停離婚とは、家庭裁判所に夫婦関係調整調停を申し立て、離婚調停による話し合いにより離婚とその条件について合意し、離婚を成立させる方法のことをさします。
離婚調停では、夫婦それぞれが調停員に対して自分の意見を述べ、相手の主張や反論は調停員から聞かされることになります。
そのため、当事者だけだと感情的になりやすいですが、そうした状況をさけることができるのです。
また、離婚調停では、原則として夫婦が顔を合わせる機会がないため、DVなどの被害を受けている人にとっても安心して利用できる制度となっています。
なお、調停に応じないなど、調停は不成立(不調)に終わる可能性もあり、不成立に終わった場合には、不服申し立ての形で再度調停の申し立てを行いやり直しをするか、離婚の審判や裁判を行うという方法があります。
3.審判離婚
審判離婚とは、家庭裁判所の裁判官の職権により離婚の審判を下すことで成立させる離婚の方法のことをさします。
ただし、離婚の審判は2週間以内に異議申し立てを行うことで無効とすることができることもあり、現在の日本ではほとんど行われていないという実情があります。
4.裁判離婚
裁判離婚とは、離婚訴訟を家庭裁判所で行い、その判決によって離婚を成立させる方法のことをさします。
離婚裁判は、離婚調停を一度経ており、かつ民法に定められた離婚の事由を満たしている必要があるため、ハードルが高いといえます。
また、離婚裁判では費用がかかり長期化が避けられないため、あくまでも最終手段として考えるべきでしょう。
離婚トラブルにお悩みの方は、山根法律事務所までお気軽にご相談ください。
Basic knowledge当事務所が提供する基礎知識
-
企業法務とは
「労働条件毎に柔軟に解雇できるよう、解雇手順について就業規則で定めたいが取締役会の承認決議を経るとリスクとなるだろうか。」「企業の規模に関わらず不祥事が数多く発生している。当社でもコンプライアンス意識の向上を図りたいと考 […]
-
浮気(不倫)の慰謝料...
民法上、物質的な損害ではなく、精神的な苦痛も一定程度において賠償を請求することができます。精神的な苦痛の代わりに、請求することが可能な金銭は慰謝料と呼ばれています。しかし、どんな精神的苦痛であっても、慰謝料が発生するわけ […]
-
追突事故の過失割合が...
日本において、交通事故は日夜を問わず発生しており、誰しもが交通事故当事者になる可能性を有しています。そして、交通事故の当事者や事故の態様はケースによってさまざまであり、その処理手続き、具体的には当事者間で払わなければいけ […]
-
交通事故の過失割合と...
「交差点で人身事故に遭ってしまった。私も相手も乗用車を利用していたが、どちらに非があったのか分からないので、損害賠償してもらえるか不安だ。」「当事者となった自動車事故について、過失割合でもめている。自分で反論したいと思っ […]
-
養育費の支払いを公正...
離婚をするにあたっては、当事者間に子どもがいる場合、養育費の金額や支払い期間など、養育費について取り決めることが一般的です。そして、養育費の支払いについて当事者間で合意できた場合、なにかしらの文書として記録しておくことが […]
-
債権回収を弁護士に依...
「お店におけるお客さんからのツケが返ってこない…」「お金を貸した友人に『今度返す』と何度も言われるものの、実際にお金が返ってきたことがない…」このように、債権回収に関するお悩みは、一度発生してしまうと解決が長引いてしまっ […]
Keywordよく検索されるキーワード
Lawyer弁護士紹介

相続、遺言、離婚をはじめ個人のご依頼はもちろん、事業承継や会社の債権回収等、法人のご依頼も承っております。お気軽にご相談ください。
-
- 代表者
- 山根 尚浩 (やまね なおひろ)
-
- 所属団体
-
- 愛知県弁護士会
-
- 経歴
-
- 平成 3年 弁護士登録
- 平成11年 事務所開設
Office事務所概要
名称 | 山根法律事務所 |
---|---|
代表者 | 山根 尚浩 (やまね なおひろ) |
所在地 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-13-26 加藤ビル2階 |
電話番号 | 052-220-7168 |
営業時間 | 平日 9:00~17:30(事前予約で時間外も対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝(土曜日は事前予約で対応可能です) |